お久しぶりです、お疲れさまです。皆さまイイネ!ありがとうございました。
前回表示カスタムフィールドを投稿すると403エラーが発生し、nowplayingが空欄になっておりました。対策済です。
さて、P3P進捗です。3周目-1/29 全書99% PLV.99 天才/カリスマ/漢
4周目は女主人公でコミュコンプからのオルフェウス改作成を目指しつつ、ハイレグアーマー戦隊および甚兵衛戦隊、モナドデート、血濡れのボタンゲットなどが課題です。取りあえずやり尽くした感(どの階に行っても敵が逃げていくので宝石採集が空しくなってきた。ホムンクルスが足りない)があるので、のんびりやります。多分。
発売からもう何年も経っているゲーム故に今さらP3考察(外部リンク)という素晴らしいサイトがあるのがミソです。こちらを参照しつつ、何となく思ったことなど述べていきます。
▼『特別課外活動部』は愚者アルカナを示す
個人のスタート地点であり、集団のスタート地点であり、行く先も意味も分からず進む『愚者』そのものであるコミュニティ。
何となく一番しっくり来ます。
▼ヘルメスとメーディア、トリスメギストス
ヘルメスは神、メーディアはヒト。そして彼らが合わさったトリスメギストスは、ヒト。
トリスメギストスの咥えている賢者の石は、石を黄金に変え、人間を不老不死にするという。
黄金や不老不死を欲しがるのは人間だけなんですよね。地に足のつかなかった順平はチドリと出会ったことで、求めるものを得て人間になったのかも。愚者(夢想・愚行)から魔術師(意思・可能性)に目覚めたとも言えるのかも。かもかも。
▼カストールとポリデュークス、カエサル
かの有名なふたご座の逸話の2人。双子だけど父違いの二卵性で、弟ポリデュークスは神と人間のハーフだけど、兄のカストールはまるっきり人間だったため、カストールは戦で命を落としてしまう。それを悲しんだポリデュークスは父神に頼んで命を半分カストールにわけて、あの世とこの世を半分ずつ2人一緒にいることにしたそうな。(sideMでも蒼井兄弟がこの2人を演じたカードがあって最高なんですよ)
荒垣と真田の場合は、カストール(荒垣)が命を落とした(戦線を離脱した)時点でポリデュークスをやめカエサルに姿をかえた。半分分けて生とも死ともつかないまま一緒にいる弟『星』ではなく『皇帝』を選んだのが真田らしいというか、男主人公サイドで強調される絶対王者としての真田の在り方そのものなんでしょうね。
コミュが『星』なのは、女主人公と向き合った時に見せるペルソナが彼の「見せたい」ではなく、「そのもの」だからなのかもしれません。闘い続ける強さの中に、核であり本性である弟星「ポリデュークス」が息づいているんだよ(でも『皇帝』だから押せ押せの時もあるよ)、と考えると真田攻略時の頼れる年上相手のはずなのになぜか母性本能をくすぐられて何やかんやと押しきられている謎が分かった気になります。ずるいぞ。そして享楽エンドが見たくて二次創作を片っ端から漁ったのは私です。何なら自分で書いてやろうか。
▼『月』の男たち
このコミュほど主人公の性別でうまみの違う展開があっただろうか?
アルカナ『月』は不安定、現実逃避、潜在する危険、欺瞞など。そう言われると「出来の良かった双子の弟を自失を錯覚する亡くし方をし、過食と宗教に逃げたグルメキング」も「無関係の民間人が亡くなる事故の加害者になり復讐の矛先になるためにかつての古巣に戻ってきた少年」も罪悪感いっぱいの回避行動で、本質的な意味では納得のアルカナです。
いやそれにしたって…ビジュアルと親しみの問題か? でもどちらも傷つきやすくて優しい二人だから、主人公の葬式では泣いてくれるんだろうな。
▼シャドウ
各アルカナに存在する『臆病/残酷/虚栄/傲慢/怠惰/裏切り/挫折/偏見/貪欲/誤算/本性/犠牲のマーヤ』。
それぞれが魔術師~刑死者のリバース(RV)の意味になっているそう。見た目の区別がつかなくなるが、名前が好きで気になっていたので知れて満足です。
『狂愛/嫉妬/偏愛/博愛のクビド』。クビド(クピド)≒エロス。RV恋愛の『裏切り』に値するのかも。
『泣く/眠る/怒るテーブル』。泣くテーブルは立ち直った!と表示されるとクスッとくる。癇癪と子供っぽさ、RV魔術師の『臆病』からくる回避行動に見えなくもない。
『情欲の蛇』他『蛇』シリーズは「××に身をくねらせる」の形容なのかな。エロい。
▼タルタロス
タルタロスの各エリアの名称は「中世神学論における七つの地」の名称に因んでいるそう。
365種類の生物が調和した俗世、地獄を含む奇顔(確かにマップダントツの気色悪さ)、乾燥した無骨な土地、太陽に近い豪奢の庭、ジャングルと果樹園で覆われる焦炎の地、住民が絶えず鬱病に悩まされている憂鬱の庭。言われてみると内装がそんな感じ。ハラバは都会のジャングルでしょうか。華やか過ぎていっそ虚飾というか、どこか暗く空しい雰囲気が漂っていて一番好きです。
最上階で待つのは『死』…。ストーリー上必ずのぼらなくてはならない塔のゴールが死…。…。
▼審判・永劫・宇宙
ウェイト版大アルカナには宇宙はなく、審判と永劫がある。未来に臨んだ場合に生まれる2コミュの存在する世界に、『宇宙』はない。
トート版大アルカナには審判はなく、永劫と宇宙がある。アイギスがいて無限の可能性(記憶の喪失故の愚者化)がある綾時を殺した世界に『審判』は来ない。
すべてを成り立たせるのは在り得ないワイルドの力によるもので、矛盾しようとする世界の歯止め(人柱とも言う)になるには…やっぱり主人公は…生存出来ないよな…。メサイアはオルフェウスとタナトスで出来ているから、せめて救世主となった主人公の傍にはいつだって死(友達になったファルロスであり、綾時である)があることを忘れないでいられれば…いいな…。「メメント・モリ」がこんなにポジティブな意味になった作品は初めてです。
▼ストレガ
タカヤ。彼は「人を幸福に出来る立場にある自分は幸福だ(他人を幸せに出来る自分は価値がある、だから不幸ではないという自分と他人の逆転現象)」メサイアコンプレックスの典型例ですよね。タカヤもジンも嫌いになりきれなかったのは、行動を起こし、何か喋るために一層哀れに見えるからでしょうか。それでジンのコミュはどこですか(二次創作ありました。ホクホク)。
彼らと荒垣の服用する制御剤はマイナートランキライザー(精神安定剤・抗不安薬)の一種(恐らくBZD)でしょう。精神の未熟と乱れが無理に引きだされて不安定なペルソナに繋がるなら、脳分泌に作用してすぐ効くものであるはずです。離脱症状(チドリ監視後のメーディア暴走とパニック発作)が認められる他、静脈注射での頓服の頻度が高く(所謂乱用状態に)なれば副作用として低血圧と呼吸抑制(荒垣のコートと咳き込みは多分これ)、他めまいや性欲減退(は別にしなかったようだけど)、悪夢などが起こった可能性がある。
創作のネタになりそうですが、荒主♀は他所の素敵な作品が沢山吸えるので覚書として書き留めておくだけになりそうです。
▼契約とアイギス
メタ的に言うとP3Pを始めますか?と尋ねられているんだと考えていました。
あなたがこのゲームを進めていき、選んだ先に何があっても、選択に意味があってもなくても、納得しますか。
享楽に身を任せようとしても正気に戻され、荒垣と親しくしても離脱は避けられず、順平を励ましても吉野千鳥はチドリに戻ることはなく、綾時を殺しても終わりは来て、2010年3月5日に主人公は死ぬ。
でもそれはもう一つの「死は必ずやってくる」とは趣旨が少し違って、絶望してその日を待つのではなく、限られた時を「生きよ」というプラスのメッセージと取ってもいいのではないでしょうか。
「わたし(プレイヤー)がわたし(主人公)に生きよと命じた」
…アイギスの言葉を思いだします。
それを踏まえて彼女の変遷を辿ると、10年前の『愚者』から援軍としての意義を持った『戦車』へ、そして『永劫』を誓う心になる。
ペルソナが外の世界と向き合うための盾なら、盾の乙女アイギスはペルソナそのもの、P3Pを如実に反映していることになるのかもしれません。
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こんなものでしょうか!気になっていた部分を補完できて4周目も楽しく…逝って来れそうです。
そういえばここ最近、さっぱりペンタブ繋いでないな…。